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例年、倅たち夫婦は「父の日」だからと部屋着や小物を爺の私にプレゼントしてくれる。誕生日や記念日の心遣いを辞退しながらも心中では嬉しく受け留めている私である。以前、文芸畑のブログで知り合ったシニアが居て「父の日」と題する彼女の短歌を読んだ。とっくに父母を失くしている私は老父と娘の心情に感動を覚え此処に引かせて貰った。

九州にお住いの女性で東京への序でに当方に立ち寄られたこともあるが彼女のご尊父は九十歳代半ばだと聞いている。父娘の細やかな愛情表現が手に取るように見え、日常の記念行事や仕来たりというものは良いものだと改めて思うBeauty Box 香港

今季第一号のお中元という品が昨日届いた。儀礼ごとは嫌いじゃないがそれにしても少し気が早いのでは?・・近頃は兄弟や親しい間柄で協定を結び、祝いごとは極力「おたがいさま」を実践に移すようにしている私である。面倒の数を減らしたいのが本音だが・・。然し一方で外しては通れない『浮世の義理と褌・・』というのもあるから兎角此の世の仕来たりや儀礼とは難しい。

商売上の「お付き合い様」からの「お中元」であった糖尿上眼治療。信州の製造元直送手打ち蕎麦と書かれていて外見は仰々しく立派な桐の化粧箱に収まって「生山葵」に陶製のおろし金が添えられている。徳利に仕立てた出汁容器と蕎麦猪口(二客)がセットされ善光寺所縁りの薬味(七味)付きだ。斜視で物事を測るのは良くないが私の経験則から推測すると気取った外装には中味が伴わないものが多い。

『よし、それ程の自慢なら今季初のお中元を みんなでご馳走になろうじゃないか・・・』